漢(おとこ)現る
金曜日に、「大人としての正しい行動」というのを試されるような出来事がありました。
それは会社で昼休みが終了した午後イチの打ち合わせでのことです。
カンタンな打ち合わせをしようということで、会社のおじさまと二人別室に行きました。
そこは、ちょっと広めのスペースにテーブルが何個か置いてあり、となりのテーブルでも3人ほどで打ち合わせをしています。
私はその打ち合わせ相手と資料を見ながら話そうということで、ふたりなのに隣に並んでテーブルに座るというその時点でかなり居心地の悪い状況ではあったのですが、そこはそれとして打ち合わせを開始しました。
数10分過ぎ、私の大人力を試されるときがやってきたのです。
資料から目を離し、お互い普通に顔をあわせて(目を合わせて?)話をしていたその瞬間
「プゥ~~~」
と、はっきり、くっきり、典型的なオナラの音がしたのです。
「ぷっ」でも「ぷすぅ~~~」でもなく、一点の曇りもなく「プゥ~~~」です。
絶対どう考えたって、相手の方がしたものだと思うのですが、相手もかなりのつわものと見え、動揺するでも、ごまかすでもなく、普通に会話を続けていたのです。
焦りました。
動揺しました。
音のサイズ的には、となりのテーブルで打ち合わせをしているほかの人にも聞こえたのではないかというレベルのものだったので、「俺じゃないんだ!!」という気持ちと、そのオナラをした(と思われる)相手に対しては「(なぜ何も言わないんだ????)」と猛烈な疑問が頭の中を駆け巡り、そして私はけっきょく何の気の利いたことも言えず、ただ何事もなかったかのようにちょっと気まずい感じで中、淡々と打ち合わせを続けることしかできませんでした。
ああ、俺、もう少しなんかあったんじゃないか?
何か気の利いた台詞で、気まずい雰囲気を軽い笑いに転換させることだってできたのではないか?
彼のあのキラーパスに対して、鮮やかなトラップから、華麗なゴールをなぜ決められなかったのだろう!とまた無意味に悩んでしまいました。
それにしても、あのシチュエーションで、あのオナラをかましておいて、完全なるスルーを決め込むあの人の器は私よりは確実にでかいのでしょう。まさに「漢(おとこ)」。
以前仕事中、自席で引き出しの中をのぞいているときに、本当にうっかり、まったく意図しないタイミングで「プッ」とかわいいオナラをしてしまったとき、無意味に椅子をぎしぎし動かし、「ぴぃよ、ぴぃよ、ぴぃよ」などと口で変な意味不明な音を出して誰も気づいていないようなオナラをごまかそうとしていた自分の小ささを痛感させられた出来事でした。
これからは、男らしく生きて行きたい!!
ともぞうさん、こんばんは。
ともぞうさんの会社のおじさま、すごい度胸?ですね。
もしかして、年齢のせいでお耳の感度が悪かったのかも。
「音がしていないからいっか」と思ったのかもしれません。
それとも、やはり「漢(おとこ)の中の漢」なのか...
ちなみに、会社で、私の真後ろの席の男子(とってもセコイ性格)がスカシッペをしたときは、呼吸が止まるかと思いました。
音はしなかったのですが、臭いで気づきました。
臭いの強度や、周囲にその男子しかいなかったので間違いないです。
その際、私は冬にも関わらず「暑いなぁ」とつぶやきながら、団扇で後方におならを流し返しました。
「暑いなぁ」という言葉が、私にできる精一杯の大人の態度でした。
でも、あまりの臭いに我慢ならなかったので、出した本人に戻して差し上げたのでした。
私もまだまだです。
そうなんです。
聞こえなかったのかなぁ・・・とも思いましたが、聞こえる聞こえない以前に、オナラを出したという感触があるはずじゃないですか!!!
とはいえ、自分が打ち合わせ中にオナラをしたとして、「あ、失礼。」とさらりと言えるかと聞かれると、やはりできないかもしれません。
これが日本人気質なのでしょうか。