この桐子には人のこころを読み取る能力を持っている。
そのため正常な人との接触を嫌い、普段は精神病院の患者とたわむれる。
歪んだこころを持っていないから・・・。

多摩署の緒沢在昌（生瀬勝久）は以前誘拐事件を１日で解決した
という経歴の持ち主だが、スペシャリストの桐子に指揮権を奪われたことで
敵対心をむき出しにする。

しかし、桐子はトラウマのためか誘拐された子供の父親の顔を見るなり
捜査本部から逃げ出してしまう。
その間緒沢が捜査の指揮をするが、まんまと便乗犯と思われる犯人に
６０００万円を奪われる。

捜査の責任を取らされクビを宣告される緒沢。
再び指揮をとる桐子。
二人の間にはいつしか奇妙な信頼関係が生まれてくる。

いまだに解決への糸口すら見出せないが、今後どうのようにして
桐子は事件を解決へ導くのか・・・・？

『ケイゾク／特別編』でちょろっと出演し、映画で活躍するのかと思ったらほとんど出なかった生瀬さんですが、この『ＱＵＩＺ』で爆発してます。

最初はかなりの敵対心を桐子に持っていたのだけども、自分の捜査ミスから招いたクビの危機以降、だんだん意気投合していってます。
どうも変わり者同士わかりあえるところがあるようです。

このドラマは、普通に誘拐事件を解決していくっていうものかと思っていたら誘拐された生（しょう）君のおかあさんの友人の主婦連中が、はじめは全く関係無さそうな描かれ方をしていたのが、それぞれ抱えている闇の部分を見せてみたりして、いきなり出演者すべてが容疑者に見えて来ます。

友人の３人の主婦がみんな大きな不満を抱えています。

「私はあの子を産んではいけなかったんだ。
私が生まれてはいけなかったように。」
菅井ツヤ子（岡本麗）



「私はいつからこんなに男に媚びるようになったのだろう・・・？」
柴崎真里（浅香唯）



「私みたいな若い女が結婚してあげたのよ。」
石原綾（矢部美穂）

こっえ～～～～。

◆

そして何より話題騒然なのが

ココリコ田中に激似の生君のおとうさん。
村井克行さん。
『ケイゾク』にも出演してたのですが、その時はヒゲづらで
とってもかっこいい人だったのに・・・・。

当時描いたイラストが↓

うわ、全然違う！同一人物なの！？

ていうか、こりゃ別人ですね。
そういったわけで、この人真顔になればなるほどココリコ田中っぽくて
刺されて死にそうになってる白砂刑事を目の前にして

「あ～～～、も～～～、どうしよう？タモさ～～～ん。」

とか、いつ言い出しやしないか、ドキドキして見てました。

◆　感想　◆

いやぁ、面白いですよ。

ただ、まるっきり『エヴァンゲリオン』な描写はどうかと思いますけどね。
（制服姿の薫がカヲルに問いかけるシーン。特に「また逃げるの？」の台詞）

過去の自分が、自分を責める的な描写はいいんですけど
３話の最後で幻覚（？）に首絞められて気絶しちゃうんですけど
次の回では何にもなかったように話がすすんでいくのもどうかと思いますね。

ま、それは置いておいて、話の作り方、見せ方っていうのは素晴らしいと思います。

もうひとつインターネットとの絡みも特筆すべき点であり
紛らわしい点でもあると思います。

生君の向いの家に住む、引きこもりの少女（星野真里）が誘拐実況中継という
ホームページを開設します。
ドラマの中でもたびたび登場します。そして、そのホームページはＴＢＳの
『ＱＵＩＺ』のホームページ上で見ることができます。
４話でラジオ局の人がこのホームページを見てるというシーンがあるのですが
このホームページを実際に見ると、ＢＢＳにそのラジオ局の人からの書き込みが
追加されていたりして、どんどん進化しています。

これだけ、ドラマとＨＰがリンクしてるっていうのが素晴らしいです。

とはいえ、なんとなくですが、このＨＰ自体はドラマのストーリーと
関係ないんじゃないかと思ってます。
これがドラマの本編とも絡んで来るのであれば本当に脱帽です。

つうことで、本当に今後が楽しみなドラマです。
それから、これを書くにあたって『ＱＵＩＺ』のＨＰを見てて気付いたのですが
刑事役の人たちの役名が
安倍なつきだったり、中澤裕二だったり、保田圭司だったりと
モーニング娘。なのですよ。
いろんなＨＰなどを見てみると、他の役名もいろいろなパクってるらしいです。
そういったお遊びがあったりするのも、またよいです。

それでは。

◆

くいずです。
どうみてもきれいじゃないのに
どらまのしゅやくをやるじょゆうってだあれ？

↓

こたえ

↓



このひとです。

2000年春ドラマ
ＱＵＩＺ
金曜日　夜10：00～10：54　ＴＢＳ