合い言葉は勇気(その3)
いっやぁ~、本当に面白くなってきた『合い言葉は勇気』ですがあと1回でもう終わりですよ。
時の過ぎる早さを実感しつつ、なんとなくいろんな人を描いてみました。
まずは慎吾君。
9話では梯三から、仁太郎と信乃が結婚すると聞かされたときの顔&台詞です。
この言い方がまんま西田敏行でした。
そんなひとりコントをしていた慎吾君も10話ではやっと原告の一員となりフナムシ開発に対して立ち上がります。
(このせいで仁太郎はピンチになっちゃうんですけどね。 )
いままで(いろいろあったにせよ)仁太郎を連れてきたこと以外何もしてなかったような忠志がやっと動き出しました。(遅すぎますけどね。)
そうそう10話では、フナムシの社長が実は村の出身で、かつ伝説の"オリンピックに出場した男 "だったということを仁太郎に告白します。
そして、自分を拾ってくれたフナムシは裏切れないので、仁太郎になんとか裁判に勝ってくれと頼みます。
けっこうグッっときたりしました。
最初はあんなに憎たらしかったのに、裁判が始まるころからちょっとずつオマヌケな部分を見せ始めて
こんな表情を見せたり、ボロを出したりし始めます。
「なんだ、社長けっこうキュートじゃん」
とか思ってたら、実は村を救うためにわざとボロを出してたんですね。
ってことはないとは思いますが、そうともとれるのが面白い。
それからついでに描いたのが
裁判長。いいです。
仁太郎への小気味いいツッコミは最高です。
「傍聴人じゃなくわたしに話しなさい。」
「いちいち歩き回らない!」
「あんたは弁護士か?」
そりゃそうだっていうツッコミをいい声でしてくれます。
で、10話で最高だったのが、仁太郎が来た当初から敵意をあらわにしてた梯三さん。
信乃が仁太郎に好意を寄せていることがわかってから、かなりすさんできていましたが今回は仁太郎が本物弁護士じゃないことがとうとうバレてノリノリでした。
「こいつは裏切り者なんだよぉ。」
「金に決まってんじゃねぇかぁ。」
さらに、頭に血が登った若い衆を仁太郎と忠志にけしかけるときは
「ゆけぇ~~~~!!」
とどめは止めに入った信乃をはがいじめにして
「お~っとっと。あいつらは裏切り者なのさ。いいかげん目を覚ませ。」
で
・・・だって。
もう典型的な時代劇です。
こういうのが、細かい演出なのか、役者さんの暴走なのか、よくわからない部分がなんだか妙に面白いですよね。
仁太郎と忠志が殴られているシーンのなかでも、仁太郎がボソっと
「か、顔は止めてくれ。」
と言ってたんですが
けっきょく、こんなになっちゃってたりして・・・。
顔が命の役者なのにねぇ。
◆ 感想 ◆
なんだかんだと次はもう最終回です。
回を重ねるごとに面白くなってきていたので終わってしまうのが非常に残念ですね。
そうそう、実は私もフジテレビの『合い言葉は勇気』HPでメールサービスの登録をしてるので、毎週メールが届きます。
先週のメールは三谷幸喜さんの メッセージだったのですが、それを読むとさらにドラマの面白さが倍増されます。
内容的には物語を作っていく上での裏話的なもので、連続ものではよくあることのようですが、最終回までの脚本ができてないまま撮影に入ったということなので、役者さんたちの演技にひっぱられて物語がちょっとずつ変わっていったようなのです。
本当はもうださないはずの人を再登場させたり(仁太郎の奥さん)、毛野さんもあまりにもイイ味を出しているので、予定以上に活躍させたり、フナムシの社長が実は・・・・っていう話も一度ボツになったエピソードだったのを安西社長の演技を見て復活させた。
とかそんな話が聞けるのです。
また今回は法廷ものなので、なるべく声のとおる俳優さんをキャスティングした
って話とか、なるほどって思うこともりだくさんです。
この後におよんで登場した
杉浦直樹さん
も、まさか出てくれるとは思っていなかった、なんてことまで言ってます。
こんないい話が聞けるならもっと早くから登録しておけばよかったですよ。
とにかくこの老弁護士と仁太郎で逆転劇を見せてくれるだろう最終回が今から非常に楽しみです。
慎吾君にも活躍して欲しいです。
そんな感じで今回はこれまで。
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