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エジソンの母

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2008年冬ドラマでがっちり見ていたのは、『鹿男』と『エジソンンの母』ですが、とても素晴らしいラストだった、『エジソンの母』について書きたいと思います。

あらすじはといいますと
主人公の鮎川規子(伊東美咲)は、きれいだけど面白味のない小学校教師。
そんな彼女のクラスになんにでも疑問を持つ好奇心旺盛過ぎる問題児・花房賢人が転校して来た。
その好奇心ゆえにさまざまな問題を起こす花房少年に振り回されながらも、徐々に花房少年のよき理解者になっていきます。しかし、花房少年の行動を問題視する父兄は彼を小学校から追放しようとするのです。鮎川先生はそんな彼と彼の才能を守ろうと奮闘するというお話です。


この『エジソンの母』、とても面白かったし、話も非常によくできていました。


好奇心旺盛な少年は、その好奇心ゆえ突拍子もないことをします。
どうして、1+1=2 なの?と質問してみたり、空が飛びたいと思えば、空気を体に入れてみたり、ガスを吸おうとしたり、ついには教室の窓から飛び降りてしまいます。

「どうして?どうして?」

となんにでも疑問を持ち、自分なりに答えを見つけようとする彼は、まわりの大人にとっては手のかかる問題児でしかありません。しかし、彼の母親(坂井真紀)だけはいつでも彼の疑問に対して一緒に「どうしてなんだろう」と考え、彼を理解し、彼の好奇心をどうにかして育てようと願っています。

その姿は、周囲に理解されず落ちこぼれた発明王トーマスエジソンを信じて育てたエジソンの母に重なるというわけですね。

彼の行動は確かに問題が多いのですが

エジソンの母、花房賢人

と、発明王を目指す彼の行動の根底には、周りの人とずっと仲良くしていきたい、周りの人たちを幸せにしたいという大前提があるわけです。

しかし、最終回でとうとう火遊びから空き家を火事で全焼させてしまったことで、母あおいは彼を転校させる決心をします。そして火事のことを校長先生が説明するため、全児童と保護者たちが体育館に集まりいます。

そこで、火事が花房少年だけの責任ではないということがわかり、何事にも反抗しなかった規子先生(伊東美咲)は壇上でこう言います。

エジソンの母伊藤美咲
「だいたい、あんな面白い子供を守らないで、何が教師よっ。」
(似顔絵はかなり微妙な感じですね。)

そして、

「私たちは、子供を心から信じる勇気さえ持ち続ければきっと、誰だって、エジソンの母になれるんです!」


と叫ぶわけです。

『エジソンの母』っていうのは、坂井真紀演じる母あおいに対する形容というだけでなく、すべての親、あるいは大人たちに向けたメッセージなんでしょうね。
なんかなるほどぉ~と思ってしまいました。

とにかく、この最終回はこれを書くにあたってあらためて見直したのですが、全編よかったです。セリフひとつひとつがしみました。

転校が決まり落ち込む花房少年が、天才学者・大杉漣になぜ泣いてるのか悲しいのか?と聞かれた時の「ううん。楽しいことがいっぱいあったよ。でも楽しいことが終わっちゃうから悲しいよ・・・。」というセリフ。

天才学者・大杉漣の言葉「だから少年よ、大事にせねばならない。君を支えてくれる人を。そして彼らを、幸せにせねばならない。」

花房少年の同級生に対してのことば「さようなら、ありがとう。」

などなど、何かと涙がちょちょ切れます。

そして、体育館での伊東美咲の長セリフはちょっと硬かったものの、感動的でした。
伊東美咲さんはめちゃくちゃうまいって感じではないのですが、今回の頼りなげだけで一生懸命な鮎川先生という役はとてもよかったと思いました。

でも、なぜか一番印象に残ったのは

edison_matushita_yuki.gif

「花房君の好奇心は、この学校で守るに値します。彼の信念は好奇心は、この小学校で育てていくべきものだと考えます。いつか私たちは、彼を育てたことを誇りに思う日が来るかもしれない。・・・来ないかもしれない。花房君お帰りなさい。」

という、1年生の学年主任松下由樹さんのシーンですね。
いろいろ悩み続けれいた彼女がとても晴れやかに堂々と話す姿がなぜか感動的でした。

さらにスタッフロールが流れる中、2年生になったばかりの花房少年に杉田かおる(追放運動の首謀者)が

「花房君、私たちの目が永遠に光ってることを忘れないでちょうだい。」

と言うのですが、その言葉に対して彼は

「おおっ、永遠。はいっ!ありがとう!」


と"永遠"という言葉に反応し嬉しそうにお礼を言うわけです。
なんかとてもかわいいのです。

その言葉を聞いて、つい笑ってしまう杉田かおるも素敵でした。

無意味に爽やかそうなんだけで癖のある男みたいな役が徐々に増えてきた谷原章介さんもよかったです。学者さんぶりは、前クールのガリレオ福山にかぶり気味でしたが、個人的には谷原章介さんのほうがよかったかなって思っております。

ということで、久しぶりにドラマ感想などを書こうと思ったら、まったくうまく書けず、時間ばっかりかかってしまいました。
以前はもっとパパッと書いていた気がするんですけどねぇ・・・。

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コメント(2)

るるる :

お返事コメント、どうもデス。
“続々”だと書き込みも“続々”し易いです♪

エジソンの母、ついつい観そびれてしまいましたが
松下さんのスマイル、トモゾウさんイラストで
未見の私も鮮やかに目に浮かびました。

鹿男は、ほぼ観ましたヨ。
トモゾウさんのイラスト&コメント、お待ちしてマス♪

鹿男も描こうかなぁ・・・と思っているうちに新ドラマが続々とスタート。
とりあえずあのトボけ顔の玉木宏だけでも描いてみようかな・・・。

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