8話あたりからいっきにハードボイルド路線になり
そのまま最終回まで突っ走った“ケイゾク”について
勝手にドラマ。
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◆ 最終回までのあらすじ ◆
妹を輪姦し自殺に追いやった少年5人のうち4人は自殺をし
そのうち3人は死亡、1人は現在でも精神病院で意識をなくしたまま眠っていた。
そして残る一人が浅倉だった。
その浅倉を執拗に追う真山(渡部篤郎)は遂に動き出した。
闇ルートで拳銃を手に入れた真山は2係から姿を消した。
早乙女(野口五郎)は真山をこのまま放置すると警視庁最大の汚点に
なると考え、とうとうSWEEPを動かした。
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2係で何者かに背中を刺された柴田(中谷美紀)
ゴリゴリのゴリさんに続き、ここでも「太陽にほえろ」ネタです。
背中を刺された柴田は彩(鈴木紗理奈)壺坂(泉谷しげる)の
協力を得て病院を抜け出す。
しかし柴田をも消そうとするSWEEPは壺坂の運転するワゴンを
狙撃する。
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めちゃめちゃ銃弾を打ち込まれどうやら死亡した泉谷。
2係の面々も独自に真山の捜索に乗り出した。真山を発見した谷口は
突然ナイフを取り出し真山を襲う。反撃する真山。すると
谷口は真山の手を取りナイフを自分の胸に突き刺した。
そこに野々村(竜雷太)らがかけつけた。野々村から見れば、真山が
谷口を刺し殺したようにしか見えなかった。
野々村らも、とうとう真山を殺人犯と考えるようになった。
病院から2係に戻った柴田は、真山の発砲事件の資料を探していた。
真山と浅倉が対決すると思われる場所を突き止めるためだ。
その資料は野々村が保管していたのだが、その保管場所の鍵を
隠していたのが例の柿ピーのビンの中だった。
そして柴田は彩(鈴木紗理奈)とその場所に向かった。
おとりをした野々村たちは1係の連中に
とっつかまり2係に連れ戻される。
そして柴田までもSWEEPの捜査対象となることを
聞かさ、野々村は早乙女に柿ピーのビンを持ったまま殴り掛かる。
早乙女はあっさりと野々村を押さえ付けた。
しかしどこかおかしい早乙女の言動も見のがさなかった。
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「この柿ピーがすべてを知っているま川狭山茶。」
「何もないじゃないでスカンジナビア航空ビジネスクラス?」
「ここだヨークシャーテリヤキチキン。」
「僕には何も見えまセントマリアントワネット?」
「何をいっているん・・・」
二人で「ダイナミ〜ック、ダイクマ〜。」
って、こんな緊迫したところでこんなやりとりやってる二人って・・・。
しかし、実際柿ピーのビンが事件解決の糸口になるとは・・。
「ダイナミ〜ック、ダイクマ〜。」の音程がちょっとおかしかった
ことはこの際目をつむります。
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柴田と彩は真山がいると思われる場所に近付いていた。
しかし、彩は斑目(SWEEPのリーダー)の尾行に気付き
元恋人でもある斑目と対峙する。キスするとみせかけ薬を飲ませた。
足留めに成功したと思われたが斑目は薬を飲み込んでいなかった。
逆に撃たれてしまう。
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7年前の発砲事件の現場で対峙する真山と浅倉。
浅倉に銃口を向ける真山。しかし再び幻覚に苦しめられる。
そして浅倉の影にもう一人の別の若者の姿を見る。
その若者は言う。「助けてくれ。」
銃口を口にくわえる浅倉。幻に戸惑い引き金を引くことをためらう浅倉。
そこに柴田がやってくる。振り向く真山。
その瞬間銃声が響く。頭を打ち抜かれ倒れる浅倉。
引き金を引いていない真山は誰が撃ったのかわからない。
そこにSWEEPの連中がやってきた。
柴田を連れて逃げる真山。
自分と一緒にいると柴田まで危険に巻き込んでしまうと判断した真山は
一人あてもなく逃走するも河原でSWEEPに追いつめられる。
そして狂気の眼をした早乙女と向き合うことで全てを理解した。
浅倉は顔を変え早乙女管理官を殺し早乙女になりすまし
警視庁に潜り込んでいたということを。
早乙女は真山に言う。
「最高におもしろいゲームだったよ。」
そして、斑目に真山を狙撃するよう命令した。
「こいつは早乙女じゃない!浅倉だ!」
以前真山を尊敬していた斑目は真山の言葉に戸惑いを見せるも
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個人的には好きな台詞。命令には逆らえない悲しさがイイです。
そのわりには彩を(独断で)殺しちゃうし。よく分からない人でした。
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という言葉とともに引き金を引く。
それにしたって撃ちすぎ。SWEEPのメンバー数人が
バンバン真山に銃弾を打ち込む。
数十発の銃弾を打ち込まれ真山は倒れた。
倒れている真山にフラフラと近付き、そして真山の腹部を蹴りながら
「あれぇ、今まで動いていたのに動かなくなっちゃった。
どこに命ってはいってるんだ?どこだぁ?」
と病的に呟いている。
そのシーンを目の当たりにした真山は早乙女(=浅倉)に銃口を向け
「初めて人を殺す人の気持ちがわかりました。」と言った。
しかし、早乙女は狂気に満ちた笑みを浮かべながら言った。
「お前みたいな学生に人は撃てないんだよ〜。」
柴田に向かって引き金を引く早乙女。放たれた2発の銃弾の2発目が
肩を打ち抜く。たおれる柴田。
とどめをさそうと近付き、額に拳銃を突き付ける。
そこに野々村が捜査1係他警官を連れてやってきた。
柿ピーのビンに付いた早乙女の指紋が警視庁に登録されているモノと
異なること、そして中学生だったときの浅倉の指紋と一致したことから
早乙女=浅倉ということをつきとめたのだ。
早乙女は叫ぶ。
「今頃気付きやがって、いばってんじゃねぇよ、この間抜けな警察どもがぁ!
俺にとって、死は無限だ。お前らにとって死は全ての終わりだ。
お前らに俺は超えられない。
壊れた人形。腐っていく肉。
ウジ虫っ、ウジ虫!!」
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マジで怖い野口五郎さん。
カックラキン大放送の五郎ちゃんとは思えません。
切れまくりの姿は必見です。がドラマ全体を通して見ると
なぜ突然きれる?って感じですが、「いいんです」そんなこと。
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倒れていた柴田に銃口を向ける早乙女。
まさに引き金を引こうとした瞬間、死んだと思われていた真山が
起き上がった。打ち込まれたのはプラスチック弾だったのだ。
早乙女にむかって弾が尽きるまで銃弾を打ち込む。
「気持ちイイ〜。」
早乙女はそういい、手に持っていた拳銃を地面に落とす。
その拳銃を拾い上げ再び早乙女に向かって銃口を向ける。
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この時の顔、漫画みたいに決まってました。
なんかこう絵コンテ通りの映像って感じでなんかイイです。
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再び、数発の銃弾を打ち込む真山。
早乙女を倒すも、柴田の容体はよくない。
刺された背中の傷が大量に出血していたのだ。
柴田は言う。
「死ぬ前に一度、キスというものをしてみたいんです。」
目を開けない柴田に真山は静かにキスをする。
すると柴田は目を少し開いた。
しかし、再び閉じられた瞳は二度と開くことがなかった。
END
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◆ 感想 ◆
すごかったです。
1〜7話あたりまでの1話完結のときの話しはただの前フリと
しか思えないような変わりぶり。
そりゃたしかに伏線とかありましたよ。でもまったく別の話し
って感じでした。製作者はきっとこの話(この映像)を
やりたかったんだろうなぁってのがすごく伝わってきました。
あの設定(迷宮事件を新米刑事が推理し解決していく)だったら
シリーズ化だってできるだろうに、それをまったく捨てて
主要キャストをバンバン殺してしまうなんて本当にもったいない。
これじゃ続編できないじゃん。
確かにこういうサスペンスものって終わり方が難しいと思います。
いろいろ説明不足の部分がありましたし・・・。
例えば、実際いつから浅倉と早乙女は入れ代わっていたのか?
本当に催眠術(暗示)で人を操ることができるのか?
中学生のころからそんな力を浅倉は持っていたのか?
SWEEPって結局どういう組織なのか?
あんな関係なさそうな人(泉谷、紗理奈)を殺しちゃっていいのか?
etc。
すべてのことを説明していてはストーリーが間延びしてしまう
かもしれないし、視聴者に想像させたほうがいろいろな解釈が
できて楽しいかもしれない。
もっともそんな細かいことはどうでもよいほど圧倒的な迫力が
このドラマにはあったと思います。
とにかくかっこいい映像をかっこいいシーンをって感じが
ものすごく共感できます。
シリーズ後半の竜雷太らの言葉遊びも楽しかったし。
そらから最終回のタイトル「死の味のキス」だったんですけど
この意味が彩が斑目に薬を飲ませようとしてキスしたあとに
「どうや?死の味のキスは?」って台詞があったけど
そのシーンだけでなく、ラストシーンの真山と柴田のキスシーン
も含めて「死の味のキス」だったんですね。
かっこいいっす。
ただエンディングはちょっとって感じだったです。
スタッフロールの後のシーンはドラマの一部なのかお遊びなのか
できればはっきりして欲しかったと思いました。
ドラマとしてはっきりと終わらせて欲しかったです。
別に柴田が死んで終わっちゃってもいいんです。
できれば生きていて欲しかったけど。それで終わりならそれでよかったんです。
でもあれじゃあ、すごい消化不良な感じです。
というわけで最後は文句になっちゃいましたが
トモゾウ的には今回のドラマ群の中では一番。「眠れる森」よりもよかった
と思ってます。
見なかった方は、ビデオなどが出たら是非見て下さい。
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それにしても、今回は文章が多かったです。疲れました。
ここまで全部読んでくださったかた、御苦労様です。
次からはもっと力抜きます。毎回こんなんじゃもちません。
それからめんどくさかったので文章をあまりチェックしてません。
誤字脱字もあると思いますので、御了承下さい。
それにしても、真山が幻覚で見ていた
本当に謎です。
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