氷の世界 その6
月曜日 夜9:00〜9:54 フジTV

99.12.09UP

第9幕 『犯人は君だ』

七海殺害の容疑をかけられた塔子は、48時間におよぶ
厳しい取り調べを受ける。
塔子を信じる英器と烏城はふたりで塔子の無実を証明しようとする。

そして、塔子が厳しい取り調べに耐えぬいたため、証拠不十分で
釈放された。
そのとき英器は塔子の部屋で久松から送られたワインボトルの
めくれたラベルに目が止まった。それはラベルの裏に書かれた久松の
塔子へあてた遺書だった。

それを読んだ英器は
「やはり犯人は君だったんだな・・・。」
と塔子につぶやいた。



はい、というわけで七海殺人の容疑者として
月子に速攻で身柄確保された塔子さんは厳しい取り調べを受けました。

死亡推定時刻は6〜7時ということで、警察の考えは
1、塔子が七海を緑地公園に呼び出し殺害
2、その後自宅で英器とかるくいちゃつき
3、そのあと死体を見つけに公園に出かけつつ通報し
4、自分が第一発見者となり
5、身柄を確保される、取り調べを耐える
だ、そうです。なんじゃそりゃ。

そんなこんなで取り調べですが、いままで英器と塔子のやりとりを
まんまやってるみたいでおかしかったです。

例えばこんなやりとりとか

「保険屋をまるめこめば、保険の盲点をついて大儲けできると
 企んだんじゃないのか?」


妙に声のいい刑事さんです。

何それ!。
びっくりしちゃいますよね。リアクション英器とそっくりです。

それから、こんなのも

「こうも考えられる。男達を殺す動機は金以外にあった。
 生命保険に入ったままでは死後自分に疑いがかかる。
 だから、解約された。」

「金以外の動機って何ですか?」

「質問すんじゃない。お前が答えるんだよ。」

「わからないから、聞いてるんですっ。」

もう、子供のやりとりみたいです。

そういえば、この辺の脇役刑事さん達が妙にキャラをつくってて
ちょっと変です。
キャラが立ってるといえば、最近出て来た管理官の人

いきなり出てきて、濃いキャラのくせに突然とぼけたこと言い出すし。
そういえば、先週も真砂子(中嶋朋子)が同じように烏城が塔子に
惹かれているんじゃないか、みたいなこと言ってましたが
なんでそう思うんだろう。
ちなみに、きっとこの人も塔子にほれちゃいますね。

話は変わって、メールでもいただいたのですが

塔子のことを聞き出そうとしてるんだろうけど
別れた恋人を助手席に乗せ、シートの背もたれに手を回し
顔を近付け、こんなことを聞く英器ってどうなんだろう。
このシーンで、
『お前まだ俺のこと好きなんだろ。そうだよな、俺イイ男だもんな。
 だから教えてくれよ。なあ、頼むよ。』
ぐらいのこと考えていそうで、とっても腹が立ちました。
(またも、俺だけか?)

もっとも月子も
「江木塔子は野放しにはしない。」
なんていってたけど、あんたがちゃんと尾行してないから
塔子が殺したんだか、殺してないんだかわからないんじゃないの。
このおマヌケが!って思いました。



ということで、『がんばれ英器くん 第4幕』
“そりゃ違うって”の巻(オチなし)


おっ、めくれたラベルに文字が見えるぞ。
さて、どうしよう


お、台所にいったよこの人。
そんな下に何があるのかねぇ。


え、コルク抜き見つけたの、そんなトコから。
そしてなおかつあけちゃうよこの人。


うわ、ワイン開けちゃって、なおかつ花瓶に
ワイン注いでるよ。


な〜んか、間抜け顔で読んでますよ。

で、しばらくして戻って来た塔子に・・・。



ということで、この一連の動作って、間違いだらけです。

まず、ラベルがめくれてたら、ラベルを剥がそうと
考えます。(それも丁寧に。なぜなら元恋人の大事な贈り物だから)
でも彼はすぐワインを開けようと考えます。

で、コルク抜きを探すのですが、どう考えても台所の下の扉を開けた
ところなんかあるはずないです。(もっともその前にワインを飲んでる
シーンがあったので、そこにコルク抜きが置いてあることは知っていた
のでしょうが、でも普通そんなとこに置きません。)

そして、コルクを抜いたところで、大事なワインだということに気がつき
別の容器にワインを移そうと考えたのでしょうが、花瓶はないでしょう。
せめて洗って欲しいです。

でもさんざん俺は塔子を信じる。
なんて言ってた男のすることじゃないよね。
けっきょく信じてなかったんだよ、この人。
だから、ちょっと文字が見えただけで突っ走っちゃったんですよね。

それにしたって、やっぱりワインは開けないですよねぇ。
とのかくこのシーン、ずーっと突っ込んでました。

それにしても、このラベルの裏の遺言らしきものをみたあとの台詞

「そうか・・・・・。そうだったのか・・・。」

って、もうこればっかりこの人。本当にわかってんの?って感じ。


◆ 第9幕の感想と推理 ◆

えーっと、今回の放送でわかったことというと

1.烏城刑事は塔子に特別な感情を持っていると考えられている。(唐突)
2.中嶋朋子は中絶してない。(アルコールは飲めないとの台詞から)
3.取り引きとは、「お前の恋人が次々と死んだ理由を知りたければ・・・」
  言う通りにしろということだったらしい。(塔子談)
4.久松が塔子に送ったワインのラベルの裏には塔子に宛てた思われる
  遺言らしきものが書かれていた。
  (オープニングでも数コマ、ラベルの裏に遺言を書いてる久松が写っていた。)
5.七海は電話の相手に呼び出されたのではなく、呼び出した。
  (迫田七海は犯人を脅迫して反対に殺された?←英器の推理)
6.七海の死亡推定時刻は発見したときではなく、随分前だった。(18〜19時)

ということをふまえた上で、
とにかくおかしいのは中嶋朋子の行動。
あれだけ離婚だなんだと騒いでおいて
「来ちゃった・・・・。」
はないでしょう。子供もけっきょく堕ろしてないようだし。
烏城と塔子のこと疑ってみたり。
いったい何を考えているのやら。

そうれからこの人がらみの事実としては、結婚する前は暗かったが
結婚して明るくなった。ということ。
そして、東京に来てから、夫婦仲が悪くなったということ。

烏城と結婚した時期はわからないですが、実は真砂子はカメラマン桧山と
つきあっていた。しかし塔子に桧山を奪われ傷心のまま烏城と見合いをし
結婚したとしたら。

そうだとすると、烏城の第8幕での台詞
「似てるんだよ。池永苑恵と犯人は。」
に真砂子があてはまります。恋人を奪われ、なおかつその恋人は自殺。
おおっ。犯人、中嶋朋子じゃん。

な〜んて言ってはみたものの、今週の久松の遺言ってすっごい怪しいです。
よく聞き取れませんでしたがたぶん

「僕を亡くして以来、君は幸せか?」

みたいなことだったと思います。これって自分を死んだことにして
塔子の前からいなくなって見せて、本当に塔子が幸せになったか確認しようと考えた。
(なんでそう考えたかは、考えてません。)
あるいは、すべての犯行が久松で動機が塔子を陥れるためだとしたら
このラベルの裏の遺言も塔子を陥れる罠か?

先週の七海のリアクションからも、やっぱり『久松は生きてる説』有力か?
なんて考えました。

そういえば急に思い出しましたが、第8幕で烏城刑事が言っていた。
「俺が信用できる人間はただひとりだ。」
ってのは誰なんだろう。
それに部下が信用できないってのはどういうことだろう。
ちょっと気になりました。

けっきょくまだわかりません。
今の時点では、犯人は真砂子か久松か?
もしかしたら、ストレートに塔子というのもありえる。


ということで、この辺で。

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