本当に今さらながら『ケイゾク/映画』を取り上げます。
公開直後に見たので、ずいぶん前のことですっかり記憶がなくなってます。
が、いろいろ資料が入手したので、せっかくなのでUPします。
■ ストーリー
弐係の係長となった柴田(中谷美紀)のもとに、15年前に沈没した
豪華客船の生き残りという人物がやってくる。
その沈没事故で亡くなった霧島夫妻の子供から招待状が届いたというのだ。
是非いっしょに行ってくれとの依頼に柴田は真山とともに厄神島に向かう。
島にはその事故の生き残りの7人の乗客が集まっていた。
そしてパーティーは始まるのだが、それは連続殺人事件の始まりでもあった。
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というわけで、入手した資料っていうのは『ケイゾク/雑誌』なんですけど
その中でも書かれていたのですが、この映画はだいたい3部構成のように
なっていて、前半がコミカルなおバカパート。中盤はミステリー&推理パート
そして後半がエヴァンゲリオン的精神世界パート。
そんな感じになってます。
前半はさば男が出てくるオープニングに始まり、柴田の係長就任のあいさつの
「みんなのハートを逮捕しちゃうぞ!」
だったり、厄神島に出かける船に乗る時、見送る弐係の面々に真山が
「ば〜か、ば〜か、お前らみんな、ばか刑事。」
と言ってみたり、生首でラグビーしてみたりと、前半はおふざけが過ぎるほどです。
とはいえ厄神島に着いてからは、ドンドンシリアスになっていき
消える死体のトリックをいつものように見事に柴田が推理します。
(もっともこの際もツチノコ等の小ネタはありますが・・・。)
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このあと真山にきっちり突っ込まれます。
が、この頃の柴田はねらってボケてる感もあります。
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そして、犯人がわかって事件解決ってことになるのかと思ったら
赤いガスが島中にたちこめ、とたんに幻想・幻覚の世界に迷い込みます。
そこからはもう何が何だかわからなくなります。
“死は永遠だ”的な話になってきて、死んだ人たちが入れ代わり柴田と
真山の前に現れて、「お前もこっちの世界に来い」みたいなことになっていきます。
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◆ 感想 ◆
印象としては、テレビ版よりおバカ要素をふんだんに盛り込んだ
「金田一少年の事件簿」&後半「エヴァンゲリオン/実写版」
といった感じでしょうか。
そんな感じで見終わったときは
「?????」
でした。
なんでいきなりああなっちゃうかなぁ?って感じです。
別にいいんですけど、映画としては説明不足な部分が多すぎました。
面白いか面白くないかって言われると、映画としてはいまひとつだったような・・・。
期待し過ぎていたところが大きかったので、その反動も大きかったようです。
見終わった直後は「????」だったですけど、つまんなかったかなぁって
考えると、つまらなくはなかったよなぁ・・・ってところもあります。
こまかいネタがちりばめられていたり、真山&柴田のやり取りは絶妙だったし
野々村係長の(元?)奥さんが泉ピン子だったり
つきあってる女子高生みやびちゃんが意外とイイ子だったり
とドラマ版を見てた人にはニヤリとさせられる要素は多々ありました。
(弐係に依頼者を案内する婦警さんが双子を産んでたりってのもありましたね。)
そういったところは面白かったですが、それは『ケイゾク』の一部であって
やっぱり映画なんだからストーリー全体で魅せて欲しいですよね。
後半の精神世界的部分もあっていいんですけど、それに終始してましたから
それだけじゃなぁって、やっぱり思っちゃいます。
「ラストは難解ですが・・・。」
のようなことも言われてますが、難解っていうのかなぁ?ああいうのって・・・。
はっ!!!なんかだんだん辛口になってきてる。
いや、違うんです。私はただ『ケイゾク』が好きだから
好きだからこそあえて言いたいことがあるんです。
私の中では、やっぱりテレビ版の最終回は超えられなかった・・・
といったところでしょうか。
そう思うと、あの最終回(というか最後の数回)は秀逸だったということでしょう。
ああ、よかったなぁ、テレビ版。
でも、映像的にはかっこよかったんですよ。
その分ちょっともったいなかったなあ・・・って。
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すっごく、かっこよかった鈴木紗理奈とか。
映像的には鈴木紗理奈が一番かっこよかったような感じです。
(かっこよさが伝わらないイラストですが・・・。)
とにかくそんな感じです。
すいません、今回はこんな感じで終わらせて下さい。
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