２０００年秋の月９ドラマ、『やまとなでしこ』です。
松嶋菜々子がラブコメディーに挑戦ってことらしいです。

●あらすじ

幼い頃、貧しい家庭に育った桜子（松嶋菜々子）は、その反動からか
金持ちの男にしか興味をもたないスチュワーデスだ。
大金持ちの男性と出会うため、毎日のように合コンを繰り返す。
７年前の失恋を引きずる欧介（堤真一）は、ある日友人の佐久間（西村雅彦）から
合コンに誘われる。
そこで、昔振れられた女性そっくりの桜子と出会う。
桜子は欧介を大金持ちと誤解して 欧介に近付く。
しかし、欧介が大金持ちの医者ではなく、ただの魚屋だとわかり手のひらを
返したように態度を変える。貧乏人に用はないのだ。

しかし、欧介のやさしさに触れていくうちに・・・。

なんて感じなんですかね、あらすじとしては。
ということで、主演の超なさけない男（今のところ）、欧介の堤真一。

本当になさけないです。
７年前の失恋を引きずり、その別れた彼女にそっくりな桜子に惚れて
金持ちのフリをして桜子の気をひこうとします。
でもけっきょく嘘がばれて、桜子から

「貧乏人に用はない。」

とばっさりと振られます。
それでも未練タラタラなのです。

なんで、こんなに情けないんでしょうか？
桜子って女は

と、とにかく金持ちじゃなきゃ絶対つき合わないって言ってるような女なんですよ。
それを欧介の前では隠してるわけでもなく、あなたはお金持ちじゃないから
つきあいません。私はそういう女なんです。って言ってるのに、それでも欧介は
桜子が好きなようなのです。なんで？

かと思ったら、いっしょに合コンに参加していた桜子の後輩の若葉（矢田亜希子）

から好意を持たれたりして、モテモテだったりもするのです。
はたから見たら、絶対こっちの方がいいのにぃ。なのですよ。
（ルックスは好みだからアレとして、性格的に）

あとその他の出演者としては、大学時代からの友人として筧利夫だったり、桜子の
フィアンセのお医者さんが東幹久だったりします。

そういったわけで感想は、やっぱり

「堤真一なさけねぇ〜よ。」

ですね。

それから、最終的には欧介（堤真一）と桜子（松嶋菜々子）が結ばれるん
でしょうけど、そのとき欧介に好意をよせてる若葉（矢田）は可哀想に
失恋しちゃうのですよね。きっと。
それを思うと、本当に矢田ちゃんが可哀想です。

この手のドラマってみんなそうじゃないですか。
それが納得できないですよね。
だいたいが、「時間の無駄だった、もう二度と顔を見せないで。」
とまで言われた女のことがやっぱり好きだ、なんて絶対ないっちゅうの。

昔つきあってた彼女に似てるってだけで、こんなひどいこと言うような女と
つき合いたいなんて思わないよ。

それでもきっと、

「本当のあなたは、そんな人じゃないはずだ。」

みたいなこと思っちゃったりしてるってのが腹が立つ。
キャラクタとしては、“お金持ちしか愛しません” とはっきり言い切る桜子の
ほうに好感が待てますよね。

金持ちがいいって言ってんだから、金持ちと結婚させりゃいいんですよ。
それを婚約までしたっていうのに、いつまでも未練タラタラで・・・。
本当に見てられません。

だいたい、何がおかしいって、この女がおかしいです。

佐久間の奥さん。おかしいっていうか訳わかんないです。
なんか知らないけどいつも訳知り顔でやさしい微笑み浮かべたりして・・・。

で、桜子が婚約したって言ってるのに、こんなこと言ってみたりして、桜子の事を
あきらめかけていた 欧介をけしかけます。

「あの子はいい子よ。」

？？？？なんで？
ちょっと顔見ただけじゃん。
なんでこんなこと言えるの？

なんか、納得のいかないことが多すぎます。
欧介と桜子がくっつかないって話になると面白いのになぁ。
『愛情とお金』どっちを大切に思うかなんていうのは、個人の自由なんだから
愛情の大切さを知らないまま、金持ちと結婚しても幸せになれるだろうし。
愛情あふれる結婚をしたとしても、不幸になるかもしれないし。

現状では、桜子は東十條（東幹久）とくっついて、欧介は若葉（矢田）とくっつく
っていうのが、みんな幸せになっていいと思うんですけどね。
ま、それじゃ話が展開しないんですけどね。

でも、金持ちだって嘘が２話目でバレたは良かったです。
けっこう引っ張るんじゃないかと思っていたので、いい意味で裏切られました。

そんな感じで文句は多いんですが、これからも見ちゃうと思います。
それはすごく面白いから。ってことではなく月曜９時っていうのは、けっこう
家にいることが多く、他に見たい番組がないって理由なんですけどね。

あ、面白いところとしては、西村雅彦と筧利夫のかみあいそうで、かみあってない
演技とかっていうのは見てて面白いかも・・・。

そんな感じです。