『UDON』を見ました。
今さらながら、9月の頭に見た『UDON』の感想を。
本広克行監督、ユースケ・サンタマリア主演の日本のソウルフード“うどん”をテーマに親子の絆などをにした物語です。
世界を笑わせる男になるという大きな夢を抱え、ニューヨークで一人奮闘するも夢破れ故郷に帰る主人公香助(ユースケ)。傷心の香助はひょんなことから道に迷った恭子(小西真
奈美)と出会います。そして道に迷ったあげく地元の人間でありながらまったく知らなかった“うどん屋”に出会います。なんとかタウン誌の編集の仕事を見つけた香助は、迷いながら
見つけそして食べたうどんの感動的なうまさをそのまま伝えよう紙面づくりに奔走します。
そのうどんコラムが評判を呼び、タウン誌の売り上げはグングン伸び、そして日本中を巻き込んだ大うどんブームが起こり、そして・・・・。
なんていう話です。感想などは完全なネタバレ含めて後半へ。-----
EXTENDED BODY:
ストーリーはというと、大ブームになったうどんですが、讃岐特有の民家のようなうどん屋に大人数が押しかけることになり、マナーの悪い客がごみを捨てていったり、近所との関係が
おかしくなり店をたたむ事になった店や、回転をよくするためうどんのコシがなくなった麺を出してしまう店などが出てきてしまい、自然とうどんブームも下火になっていきタウン誌も廃
刊になってしまいます。
映画を見る前とても気になっていたのが映画のCMだったのです。なんか見るたびいろいろなシーンを見せつけられていたので、映画の大部分は見てしまっているのではないかと非
常に心配していましたが、基本的には面白シーンが流れていただけだったので後半のブームが下火になっていってからの話は新鮮に見れました。
で、感想なんですけど。
長い。
2時間半ですよ。
なんかもう、長すぎ。
キャプテンUDONとか劇中劇(映画)なんてまったく必要ないけど、妙に時間を使ってましたからね。
それから、一番長いと思ったのがラストの一番感動するはずのシーン。
親父が死んでしまい、店を閉めることにした松井製麺所だが、店を閉める前に親父の味を再現させるために香助がうどん作りに挑戦します。しかし、店の最後の日を記したカレンダー
を再オープンの日と勘違いした松井製麺所のファン人たちがその日に大勢、それこそ飛行機からでもわかるほど行列を作る・・・というシーンがすごく長く感じました。
まるっきり予想できる展開をそんなに引っ張られても困っちゃうじゃないですか。こちらとしては「ああ、言い話だなぁ・・・」と感動したいのに、なかなか最後の感動的なシーン(店の周
りに長い行列ができる)を見せないので、だんだんわかってるから早く見せろよ!って気持ちになっていってしまったのですね。
なにより、その長い行列を再び夢に向かって旅立った香助が飛行機から見つけて「すげぇ」ってシーンも、空からの映像ではどこにどう人がたくさんいるのかがよくわからず、「おおっ、
すげぇ人・・・」ってならなかったのですよ、私は。
その辺がちょっと残念といえば残念。
そういう細かい演出面で気になった部分はありましたが、全体のストーリーは結構好きです。面白かったです。
キャストも個性的というか、みんないい感じでした。なにより、メガネっ子の小西真奈美が非常に可愛いかったです。だんだん可愛く思えるようになってまいりました。予告等ではあま
り見なかった要潤もなんかよかったですね。案外要潤好きなんですよ、私。
でも一番よかったのはキャプテンUDONかも。
最初はポスターなんかにも描かれていたものの、キャプテンUDONなんていうのはあんまりストーリー上意味ないのかなぁっと思っていたのですが、実は一番重要なキャラクターとい
うか存在だったってことですね。(香助の夢の中に出てくるキャプテンUDONっていうのは、必要以上に長くてほとんど意味がないのですが)子供のころはうどん屋の父が大好きで、そ
んな父に憧れてキャプテンUDONになりたいと言っていた香助。しかし大人になると、そんな父に向かって「ここには、夢も希望もない。ただうどんがあるだけだっ!」と言って、夢を求
めてニューヨークに旅立ちます。そして夢に敗れて実家に戻った香助は、親父が死んで再び父すごさに気づくのです。ああ、なんて感動的なんでしょう。こんな展開に本編を見ながら
適当に自分なりの解釈を勝手に入れつつ涙を少し流す自分が大好きです。
父の偉大さを知った香助は、再び夢をつかむためニューヨークに旅立ちます。
そして、数年後には本当に夢をつかみとります。
映画『CAPTAIN UDON』の主役として、子供の頃の「キャプテンUDON」になるという本当の夢を・・・。
そう来たか。
このラストはすごく好きです。
ということで、振り返ってみれば、やっぱり面白かったっていうことですね。
まあ、見てからけっこうたっているので、かなり記憶は薄れていますけどね。
そうだ、突然思い出しました。
一番感動的な(はずの)シーンと思われる、親父さんが亡くなった後、その親父さんの最後に作ったうどんを茹でて食べるシーンがありました。
親父さんを思い出しながら涙ながらに香助がうどんをすするのです。
たぶん、このシーンが一番泣けるポイントだったと思うのですが、私はだめでした。
ユースケの箸の持ち方が変で、気になっちゃって、気になっちゃって全然泣けませんでした。
お箸ぐらい、きちんと持って欲しいものです。本当に。
イラストなしで申し訳ないです。
本当は小西真奈美とか描きたかったですけど、描きませんでした。
香川出身です。
一番感動的なシーンは、親父の笑った顔を見たこと無いっていう香助が、自分が作ったうどんを小学校に持っていって、窓から小学生がおいしそうに食べてるのを見てたとき、死んだはずの父親が、廊下から小学生をみて、すごくうれしそうに笑ったときでした。
あまり、映画館では、泣かないようにしてるんですけど、つい泣いてしまいました^ ^;
そうですね。
小学校にうどんを持っていって、子供たちがうれしそうに食べる・・・ってシーンは感動的でしたね。
ただ、あのシーンってCMで流れていたので(お父さんがニコっとするの)ああ、これがあれか・・・って幽霊かよ。とちょっと斜めに見てしまってあのシーンはちょっとしか泣けませんでした。(あ、泣いてましたね、私も)